Polygonで、マイクロソフトがピザ宅配大手ピザハットと業務提携したことを伝えていました。
この提携でXbox 360を購入するともれなくピザがついてくる…わけがなく、提携の内容はピザハットがXbox Liveからピザを注文できるアプリを公開したというものです。
単に注文できるだけならブラウザ経由でもできますが、なんと今回のアプリはKinectのモーションコントロール及びボイスコントロールでユーザーがオリジナルのカスタマイズピザを注文できるというのです。
注文できるのはピザだけでなく、パスタなどピザハットが扱う全メニューに及び、更にはFacebookとも将来的には統合され、注文したオリジナルピザの情報をシェアできるようになります。
今回の提携はXboxチームとピザハットによる話し合いの結果生まれたもので、ピザハットが勝手に開発したアプリではなく両社の思惑が一致したことから展開されたマイクロソフトのサービスの一環として始まったものだと言えます。
マイクロソフトがOSレベルで仕込めばゲーム中に
「ピザ食いたい」
としゃべるだけでピザハットアプリが自動的に起動して
「ご注文をどうぞ〜」
と出てきて、身振り手振りで生地からトッピングまで選んでオーダーするとFacebookにシェアされて、お友達に「いいね！」と言われて気分が高揚し、30分後にピンポンされて
「ピザハットでーす」
とピザが届くと調子こいて開封の儀の様子を写真撮ってアップするとさらに「いいね！」が連発され、それに触発されたお友達が同じ注文をピザハットに入れ、人によっては
「俺もKinectで注文してえ」
と、Xbox 360とKinectお買い上げ〜、となるわけです。マイクロソフトとピザハットとユーザーが互いにWIN-WINの関係になる素晴らしいアイデアです、かね？
マイクロソフトは次期Xboxに「リビングルームにこれ一台」的な役割を担うべく準備しており、きっとピザハットとの提携もその中の重要な役割を果たすのでしょう。
そもそもXbox 360のシェアがかなりイマイチな日本で仮にサービス展開されても、アメリカン(?イタリアン？？)ジャンクフードの代表とも言えるピザをわざわざKinectで注文するような文化が根付くとはとても思えませんけどね。