PS4DAILYで、8GBのメモリーを持つPlayStation 4のうち、開発者が使用できるのは7GBになることを伝えていました。
PlayStation 4は8 GBのGDDR5メモリーを搭載していると言われています。この8GBという容量はPS3の256MB(グラフィック用に別途256MBあり)、Xbox 360の512MBと比べても遥かに大きいため大幅なアップグレードだと言えます。
しかし、 PS4DAILYがある開発者筋から入手した情報によると、8GBのうちの1GBはOS自体がシステムで利用したり、バックグランドタスク処理に使用されるため開発者が実際にアクセスできるのは8GBのうちの7GBのみに限られるようです。
ソニーは当初、4GB RAMの開発キットを開発者に配布し、製品版で8GBのメモリーを搭載していることを事前に明かしませんでした。事前に聞かされていたRAM容量は製品版では実は倍になっていたことになります。8GBのうちシステムが1GB消費したとしても事前情報より3GBも多い訳ですから開発者からはそれでも歓迎の声が上がることになるでしょう。
PS4のOSはそんなにメモリ消費するのかと心配になりますが、1GBものRAMが必要なゲーム機のOSというのはPSだけではありません。任天堂のWii Uは2GBの搭載RAMのうち半分の1GBがOSに配分されます。PS4のスペックをリファレンスとして次世代機を考えると言われているマイクロソフトも、当然Xbox 720で同程度のRAMをOSが占有する設計をする可能性が高いと考えた方が良いでしょう。
1GBものRAMが必要と聞くとかなりOSにリソースを食われている印象がありますが、実は最新のPC向けOSよりは少ないのです。
最新のマイクロソフトのOSであるWindows 8のシステム要件のうち、RAM容量は1GB(32ビット)または2GB(64ビット)です。PS4のCPUであるJaguarは64ビットですのでWindows 8よりはRAM消費が少ないということが分かります。Mac OSX Mountain Lionもシステム要件では2GBのRAMが必要ですので今のPCのOSよりは少なくて済むと言えます。
RAMを多く搭載すればスペックとしては上がりますのでユーザーにとってメリットがありますが、それはコストとの兼ね合いになりますので一概に歓迎すべき設計とは言えません。メモリーが少ないWii Uが3万円程度で販売できたのはコストを計算した上での結果だとすると、8GBものRAMを搭載するPS4は赤字覚悟の思い切った逆ざや戦略でも取らない限り相当高額なゲーム機になることは避けられそうにありません。
いっそのことPCのようにRAMの空きスロットでも用意してユーザーに容量を選択させた方が親切設計かもしれません。7GBまで使えると喜んでる開発者は困ると思いますが。