Destructoidで、ソニーがPlayStation 4のPlayStation 3タイトルへの後方互換性をGaikaiの技術を使い提供すると伝えていました。
これはThe Wall Street Journal(WSJ)(要登録なのでDestructoidの記事をベースにしました)が伝えていたもので、2月20日にアメリカで開催される「プレイステーションミーティング」でPS4発表かといわれていますが、現時点では謎に包まれているPS3に対する後方互換の詳細を示唆するものです。
WSJの情報筋によると、PlayStation 4と呼ばれる次期PlayStationシステムではPS3のゲームタイトルを起動させるための後方互換性を昨年夏に3.8億ドルで買収したクラウドゲーミングサービス企業のGaikaiの技術を利用して提供するようです。
ソニーの計画に詳しい複数の人物によると、次期PlayStation向けにストリーミング技術を開発中のようです。新タイトルを物理ディスクで提供すると同時にストリーミングでも、ということのようです。
「ソニーはGaikaiのサービスを準備すべく多額の投資を推し進めていますよ。」
その情報筋によると、PS4でのPS3ゲーム起動はインターネット経由でプレイ可能になるとしています。
PS3はCELLプロセッサという今でも特殊なプロセッサを採用しているため、PS4でPS3のCELLプロセッサ向けのゲームを起動させるには対価としてコスト高を受け入れざるを得ないことが予想されています。ソフトウェアエミュレーションではPS3を再現できず、PS3互換のための専用ハードウェアに依存するとPS4の販売価格に転嫁され非常に高額なマシンになります。
そもそもGaikai買収時から、後方互換をストリーミング技術で確立するのではないかと言われ続けてきましたが、それを証明するような証言が得られたことになります。
そのためにはもちろん常時インターネットへの接続が必要になります。
次世代機は中古起動対策や海賊版対策のためにインターネット常時接続が要求される可能性が非常に高いのが現実です。どちらにせよネット接続が必要ならGaikaiのストリーミング技術により専用ハードウェアを必要としない後方互換性に期待する方も多いことでしょう。
Gaikaiは公式サイトのQ&Aで「Gaikaiのクラウドゲーミング技術はソニーのゲームプラットフォームの一部となるのでしょうか?」との質問に対し、現時点で詳細はお答えできませんと答えているように、明確に否定はしていないどころか正式決定前なので言えないよ的回答をしています。
問題は、既に所有しているPS3ゲームをPS3からPS4へ買い換えたユーザーがどの程度の対価を払ってPS4でプレイできるのか、です。PS VitaのUMD Passportの事例から無料ということはおそらくないでしょうから自分の資産をPS4で活用したい方にとってはうれしくない後方互換の仕方かもしれませんね。