wololo.netで、PlayStation Vitaのネイティブexploitを所有しているSKFU氏へのインタビュー記事を紹介していました。
実は数日前に774さんからコメント欄で情報をもらっていたのですが、ちょっと多忙だったのでざっと読んで数行に要約してコメントを返した状態で放置してました。
SKFU氏のインタビュー記事ですね。彼がネイティブexploit持ってるのは既知ですが、写真を提供したのも彼なのでなんらかの形にはなってるみたいです。公開する気はないようですが。
そんな内容が書かれてますよ。
インタビュー記事には書かれてませんが、彼は自分で作ったVHBLも持ってたはずです。イタチごっこ嫌いなので公開するつもりもないみたいですね。
要するに要約するとそんな内容です。
SKFU氏はPS Vitaの開発キットを手に入れて調査をしていますが、具体的な成果を公開した訳ではありません。現在のPS VitaハックはPSPの資産を受け継いだだけのPSPエミュレータでのみ展開されていますが、SKFU氏はPS Vita自体のexploitを持っているとされています。一体どのようなものなのでしょうか。
wololo.netでも英訳されて記事になりましたのでせっかくなので紹介します。psXtoolsのドイツ語の元記事ではなく英訳の方を手抜きでベースにさせてもらいます。おそらくJd8531氏の手によるものと思われますが、ドイツ語から英訳したものは単純な機械翻訳ではないのでちゃんと読めます。
SKFU氏へのインタビュー 〜PS Vitaのexploit
SKFU:
「幾つかexploitは持ってるので色々やってます。役に立つものないもの両方です。ユーザーモードの域は出ませんが、ソニーはいい加減な仕事を今回しなかったということです。」
「例えば、ファイルシステム一つにしてもPlayStation 3よりもセキュリティが強化されています。とはいっても時間の問題だと思いますけどね。今のexploitをVitaのファイルシステムに移植してそれに適合するように調整しなければなりませんが、ソニーの作った称賛に値するシステムに対してそれをしなければならないというのが問題なのです。個人的な意見ですがPS Vita開発においては違法コピーを起動できないことを強く意識していたとしか思えません。」
「それ以外のことは無視したとしか考えられませんよ。いろいろお話してもいいのですが、それをすると多分すぐにファームウェアアップデートが公開されて当然それは不具合として対処されてしまいます。」
ps X tools.de: 「PS Vitaのイメージファイルの展開や再パック化は今できるんですか?」
SKFU: 「それはできません。」
「他の開発者に手伝ってもらったりしていますか?」
SKFU:「だいたいはiQD氏(Mr.IQDという人物?)と一緒にやっていますが、PS Vitaシーンの他の開発者と一緒にやることもありますよ。」
ps X tools.de: 「今持っているexploitを近いうちに公開するつもりはありますか?」
SKFU:「先ほどお話しした通り、対策できないという確証がないと公開できません。今のVHBLのようなイタチごっこには否定的なんです。単に時間の無駄じゃないですか。」
ネイティブexploit
結局インタビュー記事ではSKFU氏の言う”ネイティブexploit”の内容は分かりませんでした。その内容を公開するだけでアップデートによる対策を危惧しているというのがその理由です。
記事内の写真はSKFU氏が提供したものですが、それをみるかぎり”SKFU’S Vita File Browser”というVitaシステムで動作する、Vitaの内部システムを閲覧できるファイルブラウザは完成しているということになります。
これをインストールするために必要なexploitなのか、あるいはファイルシステムにアクセスするのに必要なexploitなのか分かりませんが、少なくともPS Vitaにも当然ファイルシステムというものは存在していて普通は覗けないものがexploitでアクセスできるようになっていることだけは分かりました。ユーザーモードですのでシステム領域は見えていない、あるいは見えていても書き換えできないと思います。