サイトアイコン 大人のためのゲーム講座

LV0 key流出の対策は警告文 ソニーが頼るのはユーザーの良心のみ

SCEJが、「SCEJからの重要なお知らせ」と題してPS3のCFWユーザー向けに警告文を掲載していました。

先日PS3のLV0 keyが流出しました。それがどんな意味を持つのかは「PS3に一体何が起こったのか」の記事をご一読頂くとして、あの記事で今のPS3の現状についてこう述べました。

「PSPのkirk engine(暗号化エンジン)キー公開によりPSPが完全に丸裸にされ、そのまま後継機に世代交代した。PS3は今PSPと同じ立場に立たされた」

ソニーが取るべき対策はこれから開発を開始することになるハードウェアの変更しかありませんが、既存モデルとの互換性を維持する必要がある上にモデル末期のゲーム機ですので実質的には後継機への世代交代しか対応策が残されていないと思われます。

コストをかければこれから開発する対策済みPS3 Super Slim mk2ならCFWをブロックすることは不可能ではないでしょう。しかし既にPS4開発に着手している今そんなことをしている余裕はソニーにはおそらくありません。

そこでソニーはCFWユーザーへの警告で人間の良心に訴える策に出てきました。以下、プレスリリース(抜粋)です。

PlayStation 3からのPlayStation NetworkおよびSony Entertainment Networkへの接続に関する重要なお知らせ

 最近PlayStation 3上で不正なソフトウェアが使用される事例が発生しています。
 不正なソフトウェアの使用は、PlayStation 3用システムソフトウェア使用許諾契約、PlayStation Network利用規約、Sony Entertainment Network利用規約に違反しています。
 違反が認められたPlayStation 3本体につきましては保証や修理等のサービス提供の対象外となります。
 もしPlayStation 3上で不正なソフトウェアを使用したことがあれば、直ちにそれらの使用を停止し、削除を行ってください。不正なソフトウェアを使用している場合、今後PlayStation 3からPlayStation NetworkおよびSony Entertainment Networkへ接続できなくなることがあります。

 その他、健全なオンラインコミュニティ運営の観点から、PlayStation Network利用規約、Sony Entertainment Network利用規約、または各国の法令等に違反すると認められた場合も、PlayStation NetworkおよびSony Entertainment Networkへ接続できなくなることがあります。

 皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

小難しく書かれていますが、「不正なソフトウェア」は明らかにCFWのことを差していますので、上記プレスリリースを簡潔にまとめると以下のようになります。

ということで、「つーことでよろしく頼むわホントに」というのが今のソニーにできる精一杯です。ユーザーの良心に頼るしか対策がないようです。

PS VitaはPS3と接続することでコンテンツ保護を図っていますが、そのPS3が丸裸にされてしまうと芋づる式にPS Vitaのセキュリティまで無効化されてしまうかもしれません。普通はハッキングと対策はイタチごっこのはずなんですが、この後どうなってしまうのでしょうか。

モバイルバージョンを終了