サイトアイコン 大人のためのゲーム講座

PlayStation Vitaのデバッグファームウェアの内容が明らかに

wololo.netで、The Z氏とnpt氏がドイツで開催されているgamecom 2012の会場でデバッグファームウェア1.691を搭載したPS Vitaを見つけて動画を撮影し公開したことを伝えていました。

httpv://www.youtube.com/watch?v=gzu6FSbZgBE

PS Vitaにもデバッグファームウェアは当然存在しているはずですが、その機能が公になったのはこれが始めてになります。

デバッグファームウェアはVitaのゲームやアプリケーション開発者がテストを行えるようにするためのファームウェアです。開発者向けですので一般には配布されません。

そのデバッグファームウェアには、公開されたビデオによるとパッケージのインストール機能(コンテンツ管理アシスタントのようなアプリケーションがPC側に必要なのは一般ユーザーと変わらないと思われます)があります。デバッグファームウェアの場合には非署名のパッケージもインストールして起動できそうな気もしますが実際にそうかは分かりません。

また、デバッグファームウェアではアップデータをダウンロードするサーバーを選択することができるようです。WiFi環境しかない場合の3G回線でのテスト用で偽装3Gネットワーク機能もあります。その他にもディスク空き容量をパラメーター偽装する機能やX(決定)とO(キャンセル)の入れ替え、リージョン設定変更などもあります。

興味深いのは有効期限90日のアクティベーションキーがあり、デバッグファームウェアを90日以上使うには(その都度キーが発行されるのだと思いますが)再アクティベーションが必要というセキュリティが施されているところです。

最近ではCEX to DEXでデバッグファームウェアをPS3にインストールできたりますが、Vitaの場合インストールにはアクティベーションが必要で継続して使用するには90日ごとに再アクティベーションを要求されることになります。カーネルexploitのようなものがあればアクティベーションを回避することも可能だとは思いますが、非正規ルートで入手したデバッグファームウェアはVitaの場合簡単にはインストールさせてくれないようです。それだけソニーがデバッグファームウェアについても神経質になっている証拠だと言えます。

またこのデバッグファームウェアにはクラッシュ時のRAMの状態を調査することができるようになっており、そのためのコアダンプ機能を持っている可能性があります。この機能は正に開発者向けですが、ハッカーにとっても役に立つことでしょう。

もしPS Vita用のデバッグファームウェアが流出しても自分のVitaにインストールすることは残念ながら現時点ではできないと思われます。

モバイルバージョンを終了