Eurogamerで、先日リークした”Xbox 720″なる次期Xboxの極秘資料についてマイクロソフトのスポークスマンは否定も肯定もせずマイクロソフトは将来のプラットフォームのことは常に検討しているとコメントしたことを伝えていました。
Kinect 2.0とバンドルされ2013年に299ドルで発売するなどの予定が記されている次期Xboxの計画が書かれたマイクロソフトの極秘資料が流出しましたが、Fakeではないかとの意見もある中で当のマイクロソフトはスポークスマンを通じて次のように語ったそうです。
「Xboxの次がどうなるのか非常に興味を持ちご期待頂いているのは十分承知しています。我々のプラットフォームを強く待ち望んでいただけるお客様がいらっしゃるということを幸運に思います。」
否定も肯定もしない微妙な表現です。
マイクロソフトとしては、Kinectと新ダッシュボードなどによるXbox 360のライフサイクル延長という従来の方針を示した上で、次のようなコメントもしています。
「我々は未来のプラットフォームに関しては常に検討しています。その時が来たらお知らせいたします。」
リークされた資料の真偽について肯定も否定もしない、どちらかと言うと資料の存在自体は肯定していると受け取られるようなコメントに終始していました。
しかし、その資料が本物だったかについては、意外なところから事実が発覚しました。CVGではマイクロソフトの弁護士が資料を公開したウェブサイトに対して削除要求をしていたことを伝えていました。その要求の理由は著作権上の問題、つまり、リークされた極秘資料の著作権はマイクロソフトにあり、公開したことが著作権の侵害に当たるとマイクロソフトが主張したことになります。
現在、Xbox 720について記した極秘資料はネット上から削除されていますが、マイクロソフトが法的な根拠に基づき削除要請をしていたわけで、その行動からあの極秘資料はマイクロソフトのものだったことが明らかになりました。
もっとも、その事実がイコールマイクロソフトの次期Xboxについての正しい計画を記した資料であるとは限りません。CVGではそもそもどこが作ったものかが明確でなくマイクロソフトの外部の関連会社等が作成したものである可能性や、マイクロソフトが会社として承認したものではない可能性も指摘しています。
資料を掲載していたScribdはかつては著作権を軽視して資料を公表していた時代があったそうで、その反動で現在ではそういった著作物に対しては積極的に削除するようになっています。CVGがScribdに詳細を問い合わせるべくアプローチしましたがなしのつぶてだったようです。