日本経済新聞で、任天堂がWii Uにカーナビゲーションや電子書籍、カラオケ機能を搭載、画面を大型化したニンテンドー3DSの新機種を発表すると伝えていました。
日経と言えば過去にニンテンドーのゲーム機発表の直前にすっぱ抜き記事を掲載するなどの実績があり、日経記事+E3カンファレンス直前という組み合わせはほぼ間違いない内容と言えるのかもしれません。
日経が伝えたのは昨日のニンテンドーダイレクトでも言及されていない、インターネット経由でWii Uへのゲーム以外のカーナビゲーションや電子書籍、通信カラオケコンテンツの配信によりスマートフォンやダブレット端末に流れた利用者を呼び戻すという内容です。最も気になるのがリビングルームで使わないカーナビ機能をどのように実現するのか、です。Wii U GamePadでナビゲーション表示するであろうことは想像に難くないですが、Wii U GamePad単体がインターネット通信可能でそのまま車載できるのか、あるいはWii UのサイズがDIN規格で車載可能なのか(しかも12V駆動)謎が多い機能です。
また、Wii Uの価格についても「希望小売価格は3万円程度になるとみられる」として、30,000円前後だとしています。
そして最も驚くべき内容なのは大画面3DSです。
記事によると3DSの大画面版は現行3DSの約1.5倍程度の4.3型になる見込みで、日本やアメリカ、欧州で早ければ今年夏にも発売されるようです。価格は現行の3DS(15,000円)よりは高く設定されるとのこと。
今までは薄型軽量版の3DS Liteが出るのではという予測はありましたが先に3DS LLの発売は予想外でした。3DSは値下げ後に日本では盛り返していますが欧米では現在苦戦を強いられているようです。
実は大型画面化には得に海外で需要が高いようで、欧米ではDSi LL(海外ではDSi XL)の投入で販売が伸びたため「3DSでも同様の効果を狙う」(日経)ための大画面モデル投入になります。
E3のプレゼンテーションでの発表が期待されますが、昨日のニンテンドーダイレクトで岩田社長は「今年のE3プレゼンテーションではWii Uについて集中的に伝えるため3DSについては別の機会にプレゼンテーションを行う」としており、大画面3DS(ニンテンドー3DS LL)はE3では発表されない可能性もあります。
[追記]
任天堂がプレスリリースで日本経済新聞社の全くの憶測記事だとして日経の報道した内容を非難するプレスリリースを発表しました。
本日の日本経済新聞の報道(「任天堂、スマホに対抗」)は、当社が発表あるいは事実確認したものではなく、数多くの間違いが含まれた、日本経済新聞社の全くの憶測記事です。
任天堂社内に日経と通じている人物がいるのは間違いないのですが、今回の任天堂の対応が早いのも気になりますね。日経vs.任天堂は出来レースだったりしないですよね?