IGNで、コードネーム’Orbis’と呼ばれるPlayStation 4のスペックを公表していました。
IGNが独自に入手した情報によると、PlayStation 4に採用されるチップはAMDのA8-3850 APUベースのカスタムチップとRadeon HD 7670 GPUになるようです。
APUとはCPUとGPUの機能を一つのチップに集積したもので、公表されているスペックはA8-3850の場合はクワッドコアの2.9GHzでグラフィックチップも統合されています。また、システムの専用GPUである最大1GBの専用VRAMを1GHzのクロックで駆動するDirectX 11対応グラフィックカードHD 7670とAPUは直列処理されるという非常に高スペックなものになります。
HD 7670は昨年リリースされたHD 6670の改良型で、マイクロソフトのXbox 720(コードネーム’Durango’)に採用されると言われているものです。つまり、PlayStation 4とXbox 720は少なくともグラフィックに関しては殆ど同等だと言えます。
その HD 6670は価格が74.99ドルのエントリーレベルのプロセッサーですが『Metro 2033』や『Crysis 2』といったタイトルでのフレームレートパフォーマンスでのベンチマークテストは1920×1080 (1080p)で秒30フレームオーバーとなっており、HDMI1.4a(3DやルHD1920x1080の4倍画素数を持つ4kに対応している)出力もサポートしています。
Cellプロセッサーと決別するPlayStation 4は専用チップでない分リーズナブルであり、かつ現状では次世代機として十分なスペックであると言えそうです。ただ、Xbox 720とのグラフィックでのスペック上の差は殆どないためユーザーはソニーブランドのゲーム機かマイクロソフトブランドのゲーム機かを選ぶだけしか選択肢はないのかもしれません。となると旧型ゲームへの対応もひとつの選択条件になりそうですがPlaystation 4は中古ゲームは起動せず後方互換性もない、Xbox 720は中古ゲームが起動しないと両者一長一短です。