SKFU’s Blogで、SKFU氏がSKFU’s VITA Proxyのプレビュー版としてスクリーンショットを公開していました。
スクリーンショットのみ公開された状態と事実上差はありませんが、今回はリリースを前提としたスクリーンショットとSKFU’s VITA Proxyの詳細内容の公開ですので今までとは大きく異なります。
今回列挙されたSKFU’s VITA Proxyの機能は
- ・PS Vitaが提示する間違ったURLの自動修正機能
・VITA/PS3/PSPとPSN間でのデータトラフィックフィルター
・生データのリプレイス
・URLのリダイレクト、DNS
・環境切り替えスイッチ
・SSLサポート などなど
はっきりと明確に書かれていませんので予想ですが、PSNとは別のサーバーに接続したり、ソニーサーバーと通信するデータのうちの一部を置き換えたり、送られないようにマスクしたりすることができるようです。おそらくゲーム機本体のバージョンを別のものに置き換えて通信したりと言ったことができるのではないかと思います。もちろん通信内容を掌握できていなければ意味がないでしょうし、暗号化通信されていたら秘密鍵が分かっていないと事実上不可能な機能になります。その辺りは実際にリリースされてみないと分かりません。
ところで、肝心のいつリリースされるのかですが、そのトリガーをSKFU氏は「寄付をしてくれた人がある一定の数を超えたら公開する」という”Donation vs. Release(寄付vs.リリース)”システムというものを提案しています。
これはSKFU氏が考える「フェアなシステム」で、いくらの寄付が集ったのかが寄付を募った本人しか分からないものではなく、金額に関係なく「何人が寄付をしたのか」だけの数字を公開し、一定の数が集ったところで公開(アップデートについても同様)うるというものです。
確かに寄付が大量に集ったとしても、悪い言い方をすれば開発者が懐に入れるだけの持ち逃げも可能な訳ですからそれに比べれば金額如何に関わらず寄付人数だけを公開してそれに応じた対応をするというのは理にはかなっているように見えます。もちろん寄付をしたとしても人数をカウントしないといった行為も可能ではありますが、それは目標人数が大きな数だった場合です。SKFU氏が設定しているのは25人。寄付をしたのに人数が増えないと気が付く程の少数です。
2012年3月19日の21時時点で、25人目標のうち11人が寄付をしたという表示になっています。21時30分には13人が寄付をした表示になり、数が増えているのが分かります。
ボランティア精神のかわりに受け取るものが名誉だったPSPシーンやPS3シーンの延長にあるPS Vitaシーンでこの考え方が受け入れられるかどうか分かりませんが、SKFU氏が一石を投じたことは間違いないでしょう。
[追記]
PS3の開発者として著名なKaKaRoTo氏はSKFU氏の寄付を強要するという考え方には反対しています。1ドルで販売するのであれば構わないが、という意見です。寄付の金額ではなく強制的に寄付を迫るような態度のことを批判しています。
[追記]2012.3.20
SKFU’s Vita Pr0xyがリリースされました。
寄付は24/25で1人分足らないんですが…(21:00現在)