PLAYFRONTで、SCEワールドワイド・スタジオ社長の吉田修平氏が今月欧米で発売されるPlayStation Vitaについて慎重に楽観視していると語ったことを伝えていました。
非常に微妙な言い回しですが、注意しなければならないのは確かだが楽観的に考えているという意味のようです。
吉田氏は日本でのPS Vitaの販売結果が期待外れだったことを認めました。
「日本では大きな期待に応えてくれたかというとそうでもありません。そういう意味では期待外れです。しかし日本の今のモバイルマーケットは非常に好調ですのでPSPも非常に好調です。3DSも価格を下げたおかげでクリスマス商戦は発売されたゲーム共々非の打ち所がない状態でしたし。」
そんな携帯ゲーム機市場が好調な日本でPS Vitaが受け入れられたとは言えないことは、欧米にも暗雲が立ちこめることを暗示している可能性がありますが、吉田氏にとっては違うようです。
「欧米での発売については慎重に楽観視してますよ。まず発売時の状況を見極めなければなりません。我々はプラットフォームメーカーとして7〜8年前に同じ状況に直面しましたが結果的には満足のいく結果を生み出していますからね。Vitaも改善されて行きますよ。」
7〜8年前に発売したのはPSPのことです。日本では「モンスターハンターポータブル」が発売されるまでは決して好調とは言えなかったものの結果的には今でも日本で好調なPSPを引き合いに出して、今の結果に満足しているのでPS Vitaも今後改善されて行くとコメントしています。
確かに楽観的ではありますが、PSPがそもそも好調なのは日本市場のことです。PS VitaもPSPと同じように日本で好調海外では伸び悩みでは困るのでは?携帯ゲーム機が好調な日本でPS Vitaを先行販売し、発売タイトルラインナップが揃ってから海外で発売する戦略はある意味海外市場重視ですので本来なら日本よりもPS Vitaが売れて然るべきです。慎重ながら楽観的に考えているということは、日本での状況を考えて慎重な姿勢は崩さないものの本来の戦略通りに行けば欧米では受け入れられるはずだという思いが吉田氏にはあるのかもしれません。