teck4氏が発見した日本版ゲームのSavedata exploitを利用して、PS Vita向けのHomebrewローダー”Half Byte Loader(HBL)”移植に取り組んでいるwololo氏がteck4氏のexploitを利用したHBLをEU/US版の同タイトルへ移植することに成功したことを伝えていました。
teck4氏のexploitは日本版のゲームに存在する脆弱性を利用したものですが、同じゲームの海外版にもexploitが存在するかどうかは未確認でした(厳密にはUS版だったかEU版だったか記憶が定かではありませんがどちらかではHello World自体が起動することはteck4氏自身が確認済みです)。
今回wololo氏がUS版の同タイトルを入手し確認したところ、バイナリーローダー作成まで含めて45分で問題なく移植が完了し動作もしたそうです。EU版も確認したのかどうかは明確には書かれていないので分かりませんが、とにかくEU/US版にもHBLを移植したとのことです。
PS Vitaは一台で一つのPSNアカウントしか設定できませんのでUS版の確認にはVitaの初期化が必要になります。US版やEU版の移植作業をするということは当然内容が全く同じタイトルをダウンロード購入していることにもなります。今はほとんどwololo氏ひとりで作業しているので彼には頭が下がる思いです。
wololo氏は、今回のゲームはみんゴルと異なり言語が翻訳されているだけだったのでexploit移植が簡単だったと書いています。みんゴルの場合はとある理由でバッファーオーバーフローするアドレスからして日本版と海外版で別物だったはずなのでちょっと面倒だったのでしょう。
次のステップはHBLの使い方などのドキュメントを作ることのようです。これは今までのHBLと異なりHomebrewを使うために少し異なる手順が必要になるからです。リリース方法についても現在検討中です。この手順もストアからゲームをダウンロード購入しなければならないという、ソニーにとってはそのゲームをダウンロードできなくしてしまえばそれで対策終わりという危険性をはらんでいることからHBL公開についても今までとは同じとはいかないはずです。
それでもここまでできていれば後は海外でのPS Vita発売を待つだけです。wololo氏も言っていますが運が良ければ6.60のカーネルexploitですら長期間対策していないソニーはユーザーモードexploit利用でしかないHBLについては仮にリリースしても直後に急いで対策はしたりしない可能性もあります。
ソニーの対応については実際蓋を開けてみないことには分かりませんが、PS Vita向けにアレンジされたHBLが公開されることだけは間違いありません。