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HBLの新プロジェクト Project Life

Google Codeで、wololo氏がPSPでHomebrew(自作アプリ)を実行するためのHomebrewローダーHBL r119をリリースしていました。

Half-Byte Loader(HBL)は前バージョンのアップデートが2011年8月15日ですので4ヶ月以上アップデートがありませんでした。
8月14日に当時のPSP最新ファームウェア6.60に対応しましたが、その時点からPSPのファームウェアが変わっていませんので変更する必要がなかったと言えばそれまでですが、6.60にはHEN(Homebew Enabler)がありますので敢えてHBLの需要がなかったために改良のモチベーションが上がらなかったというのも理由としてはあると思います。

変更点は以下のようになっています。

wololo
– Some modifications to make HBL compatible with project life. Hopefully this doesn’t break backwards compatibility
HBLをProject Lifeに対応させるために改良しました。後方互換性には問題はないはずです。
— I made some of the changes from r117 happen only at compile time. These changes were assuming that 6.60 == signed launcher, which is not the case here
r117からの変更はコンパイルに関わる時間です。6.60にある署名付ランチャーが今回は不要ですのでその部分を修正しました。
— the exploit we’re using does not have access by default to the same cache invalidate function, so I made that a macro that can easily be undef/defined in exploit_config.h
今回使用するexploitはデフォルト状態では無効な関数のキャッシュにはアクセスしないので、exploit_config.hでの定義などが簡単にできるマクロを組みました。

This does not contain the new exploit folder itself, which will be submitted later.
今回のバージョンには新しいexploitのフォルダはありません。フォルダは今後追加します。

変更点を読めば分かりますが、今回のHBLは
・署名を使わない(セーブデータを利用するため不要)
・exploitのフォルダが非公開(HBL公開まではゲーム名非公開)
・プロジェクト名がProject Life
であることからTeck4氏のexploitを想定していることは想像に難くありません。つまり、PS Vita用のHBLのための前準備としてのバージョンアップです。

Project Lifeというのが唯一ピンと来ませんね。
これはPlayStation Vitaの”Vita”が生命、英語で言うLifeに当たるところからwololo氏が命名したものです。

現在Teck4氏は独自でHBLを移植中ですが、wololo氏も同じゲームで既にHBLを移植したことになります。既にメガドライブエミュレーターPicodriveを起動できるところまで来ています。
httpv://www.youtube.com/watch?v=jxjYiEhwqho

既に移植が完了しているように見えますが、実はそうではありません。Picodriveはある条件を満たしているためにHBLで動作しているだけで、逆に言うとすべてのHomebrewが動作する訳ではありません。その問題が解決できるかどうかがHBLリリースの命運を握っているといっても過言ではありません。

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