IGNで、任天堂の第2四半期決算説明会において岩田聡社長がニンテンドーeShopは近くPCやスマートフォンからもコンテンツを購入できるようにするとの方向性を示したことを伝えていました。
ただし、次のシステムアップデートで搭載される話ではなく、その先の話のようです。更にはPCやスマートフォンでも楽しめるコンテンツではなくあくまでも3DS向けのコンテンツであり、3DSでしか利用できません。
また、当初からPCやスマートフォンでコンテンツを直接購入できる訳ではなく、段階的に、つまり最初はニンテンドーeShopのサイトのURLの入ったQRコードを3DSで撮影してサイトに接続できるようにする(この機能は次のシステムアップデートに含まれているそうです)ところから始め、将来的にはPCやスマートフォンからサイトに接続してコンテンツを購入できる仕組みにしたいようです。
3DS発売時に3G対応は時期尚早と言っていた任天堂が3Gによるネットワーク接続が前提のスマートフォンをツールとして利用する決断をしたところに任天堂の見通しの甘さが垣間見えます。
その他、今後の3DSの機能としてスリープしていてもコンテンツダウンロードが完了する機能や起動回数制限のある体験版(ソフト自体は正規版と同じということ?)配布なども予定されているそうです。
また産経ニュースでは、任天堂がついに3DS向けにアイテム課金型ソフトを2012年中に投入すると伝えていました。ベースのゲームを無料にはしないでしょうし、金額は「少額」と表現はしていますが,無料ゲームのアイテム課金ビジネスを否定してきた任天堂がモバゲーやGREEを追いかけることになったのは皮肉なものです。
任天堂の2011年4〜9月期の連結経常損益は1000億円前後の赤字となる一方で、アイテム課金ビジネスで成長著しい企業がプロ野球球団を買収して長期保有方針を示す位ですからなりふりかまっていられないというところでしょうか。