Eurogamerで、ソニーヨーロッパのR&DマネージャーPhil Rogers氏がDevelop Conference 2011において研究中のアイディアであることを前置きした上でPS3のゲーム画面をPS Vitaに送信し、Vitaのジャイロ機能や両面タッチパネルを利用してPS3のコントローラーとして利用することも可能だと語ったことを伝えていました。(Nosさん情報ありがとね)
発想はWii Uと同じですが、任天堂が3DSをWii Uのコントローラーとすることをユーザーから「3DSがないと楽しめない」と否定されることを嫌い採用しなかったものであり、3Gを採用したソニーと3Gを時期尚早と否定した任天堂のように考え方が全く異なるアプローチをしているところが興味深いです。その他PS VitaではPS3とのクロスプラットフォームでのプレイ(PS3での続きをPS Vitaでプレイなど)やリモートプレイも実現しそうでプレイステーションシリーズとしての楽しみ方を上手に演出している印象です。
現状では3DSが赤字覚悟の値下げに踏み切ったことによりPS Vitaに比べて価格面では圧倒的に優位に立っていますが、両者の志が180度異なるため大衆がどちらをより支持するのか見えにくい面もあります。
既存の枠の範囲で実績に基づき最大限の娯楽を提供することに注力する任天堂と、既存の実績に加えて数年先のあるべき姿を描こうとするソニー。どちらが支持されるのかが楽しみです。
…Wi-Fiモデルと3G+Wi-Fiモデルを用意して、コンテンツ提供はWi-Fiモデルベースにして3Gモデルはどこでもネットワークに繋がるという付加価値という扱いにしておくことで月額定額費用負担の可否をユーザーが判断するようにすれば、ユーザーはゲーム機に3Gが時期尚早とは受け取らないのではないでしょうか。任天堂が3DSに3G搭載を見送った判断がソニーにお株を奪われるきっかけだったのかもしれません。