Eurogamerで、ソニー・エリクソンのNeil-Dwyer氏がXperia PlayはNokiaのN-Gageのようにはならないと語り、Xperia Playは市場に受け入れられるとの自信を示したことを伝えていました。NokiaのN-Gageとは2003年に発売され2010年に販売が終了された、ポータブルゲーム機の機能を持つ携帯電話です。
Wikipediaによると、Xperia PlayはGSMに対応しない日本では発売されませんでしたが、Symbian OS S60 プラットフォームを搭載し、GSM900、1800、1900MHz帯に対応している携帯電話でTo-Doリスト、計算機、単位変換など、PDA的な機能も併せ持つ高機能電話機です。今のカテゴリーでいうとスマートフォンに当たります。
見た目はこんな感じ。
ゲームソフトはダウンロードなどではなくマルチメディアカード(MMC)で供給され、Homebrewプラットフォームとしての利用もできたそうです。
携帯電話のテンキーとして使うキーの中で5と7だけが少し盛り上がっていますが、ゲームではテンキーこの2ボタンだけの操作だったようです。
この5と7のキーが曲者で、ゲーム操作には向かない形状で、電話として使うにも今イチの形状、つまりどっち付かずというのがN-Gage失敗の要因だということです。
Neil-Dwyer氏によると、
閉じている時は携帯電話そのもの
スライドさせた時にはゲーム機そのもの
というデザインのXperia PlayはN-Gageとは根本的に異なるので失敗する要因が無いという論法です。
そうはいうものの、最近Xperia Playの話題を海外で見かけることが少なくなりました。日本では未発売のためそもそも専門誌以外話題にも上がらない状況です。日本での利用は技適を取得していないそうなので電波法的に問題が無いとはいえませんが、Xperia PlayはSIMフリースマートフォンとして輸入はされています。
発売当初は日本で輸入販売されていたXperia Playは高いもので10万円オーバー、安くても6万円でしたが、日本で購入できるゲームが無いなど様々な要因でどちらかというと不人気機種になりつつあります。
アマゾンでも全く売れないため日に日に値段が下がり、今では4万円台で購入できる所もある程です。
本当にXperia Playが欲しい人には非常にチャンスではありますが、わざわざ生産中止になったようなN-Gageを比較に引っ張りだしてくること自体、売れてなくて焦っている証拠なのかも知れません。
私はXperia Playだけでユーザーを増やしていくよりもまず、他のスマートフォンでもPlayStation Suiteを利用できるよう”PlayStation-certified”で他のメーカーのスマートフォン含めたラインナップを充実させていって欲しいと思います。