E3で、任天堂がWiiの後継機となるWii U(ウィーユー)を発表しました。特徴はコントローラーで、無線で本体からHD映像を遅延なく受信し、各種センサーをも備えたタブレット端末のような形状でした。
ただ、やはり単なるコントローラーであるため単独で携帯ゲーム機、といった機能はないようです。
PSVitaに引き続き、調子に乗って任天堂のキーノートもツイッター中継していましたが、途中でツイートを中断してこの記事を書きました。今はもうキーノート終わっています。
Wi Uのコントローラーのタッチパネルでお絵描きできるようです。
コントローラーの画面を利用したゲームもあるようです。
ただし、今回明らかになったのは以下の点だけです。
- ・Wiiの後継機、コードネームがProject Cafeと言われていたものは「Wii U」
・Wiiが”We”で”U”が”You”。あ〜な〜たとわたし 仲良く遊びましょう♪
・Wii Uのコントローラはクラシックコントローラータイプではなくタブレット型
・コントローラーの色は真っ白
・上部左右にアナログパッド。あとは十字キーや4ボタン。背面側にLRボタンあり。カメラ、マイク搭載。センターにタッチスクリーン。HD表示対応。HOMEボタンもあり。
・コントローラーの画面は本体から無線送信。遅延なし。
・Wiiの周辺機器と互換性あり。Wiiリモコンやバランスボード使用可能。
・EA Gamesがグラフィック性能べた褒め
・発売は2012年
・スマッシュブラザーズをWii Uと3DS向けにリリース。Wii U版と3DS版連携あり。詳細不明。
ただし、肝心なことが全く分かりません。
- ・価格
・本体に関すること全て(スペックや外観、ディスクフォーマット)
・(「Wiiリモコン」のような)コントローラーの名称
ただし、本体はE3のプロモーションビデオ内でちら見えしています。
ここから分かることは
- ・横置きが可能
・色は全面白
・ディスク用らしき挿入口がある
・センサーバーらしきものがテレビの上に設置しているため、Wii同様のセンサーバーが存在する
残念ながらここまでしか分かりません。
発売までまだ時間があるため、今後行われる東京ゲームショウなどで徐々に公開して話題性を保つために情報を小出しにしているようです。
誤解を恐れずに言うと、今回公開されたのはWii後継機の正式名称とそのリモコンだけとなります。コアゲーマーに人気があるEA Gamesがグラフィック性能をほめるくらいですからかなり描画性能は向上したようです。
個人的には、タッチパネルリモコンが生み出す新しい体験に触れては見たいですが、如何せんちょっとリモコンのサイズが大きすぎますね。
[追記]
任天堂公式サイトの「社長が訊く」E3特別篇にE3キーノートでは語られなかったWii Uの情報が掲載されていました。(naoさん情報ありがとね)
新たにウェブサイトで公開されたWii Uの情報は以下です
- ■目指したのは、”つい電源を入れてしまう”リビングの道具。
■Wii Uのリモコンはタブレットのようだが、開発段階では今流行のタブレットは一般化していなかった時代。時代が追いついてきたため時代の流れが追い風になった。
■Wiiの青いお知らせランプは情報を伝えるにはやれることに限界があった。テレビとは別に小さなモニターがあれば良いのでは、というのがスタート。
■リモコンは「とりあえず画面のついたクラシックコントローラ」
■マルチプレイではテレビもにたーの「みんなで一緒に見ている画面」とコントローラーの「見えていない情報」を組み合わせた遊び方ができる。
■テレビの大画面をコントローラの画面を使って手元で拡大する機能。
■歌っている曲の映像がテレビ画面に映っている時に、手元のリモコンで次の曲を選ぶカラオケリモコンと同じ考え方。
■カメラで自分の顔を自動認識ということも技術的には可能
■Wii Uにはバランスボードが繋がるので『Wii Fit』を起動せずテレビの電源も切ったまま体重くらいは計ることができる。
■Wii Uのコンセプトは「Wiiでやりたかったことをもっと先に進めていく」「HDの画面に切り換えていく」だけなので、コントローラーとして完成形に近いWiiリモコン/リモコンプラスはそのまま利用できる。同時にリモコン5個まで認識(Wiiリモコン4個+新リモコン1個を想定)
(注:宮本氏が「みなさんの持っていただいているWiiリモコンもそのまま使ってもらえるように考えています」と話したことに対し、岩田氏が「(Wii Uの)この新しいコントローラと、今までのWiiリモコンプラスの4個がつながって、合計5個(がつながる)」と答えています。モーションプラス+WiiリモコンやWiiリモコン(モーションプラスなし)が使えるという確固たる表現ではありませんのでご注意ください。)
■他社ハードでは実現できることがWiiでは難しいと開発者に指摘されてきた制約をWii Uで取り除く
発売予定: 2012年
サイズ: 高46mm×幅172mm×奥行268.5mm
CPU: IBM Powerベースのマルチコアプロセッサ
コントローラー: 6.2インチ、16:9のタッチスクリーン、スライドパッドx2、電源ボタン、HOMEボタン、十字ボタン、A/B/X/Yボタン、L/Rボタン、ZL/ZRボタン。加速度計、ジャイロセンサー、振動機能、カメラ、マイク、スピーカー、センサー部、タッチペン搭載
メディア: 新ハード用12cm高密度光ディスクおよび、Wii用12cm光ディスクをプレイ可能なセルフローディング式 Wii U専用ブルーレイフォーマットだと思われる
ビデオ出力: 1080p、1080i、720p、480p、480iに対応。 HDMI、コンポーネント、D端子、S端子、コンポジット
オーディオ出力: AVマルチ出力端子からの出力およびHDMI 端子からの PCMリニア 6CH 出力
メモリ容量: 内蔵フラッシュメモリ搭載、SDメモリーカードや外付けUSBハードディスクドライブを利用することで容量を拡張可能
その他、USB2.0端子を4つ搭載して拡張性を高めています。また、Wii Uの名の示す通りWiiとの後方互換性はあり。
[追記2]
KOTAKUで、任天堂のチーフゲームデザイナーの一人、江口 勝也氏へのインタビューの中でWii Uのディスクは25GBと語ったことを伝えていました。つまりWii UのディスクフォーマットはPS3と同じシングルレイヤーの25GB ブルーレイディスクのようだとしています。
KOTAKUは情報筋から事前にディスクは25GB、内蔵メモリーは8GBとの情報を得ていたため質問をしてみたが、内蔵メモリー8GBについてはノーコメントだったようです。
[追記3]
CVGで、ニンテンドーオブアメリカ社長のReggie Fils-Aime氏がディスク容量についてHD対応となるとある程度の容量は必要になるが、容量の数字については公開しないし、少なくともブルーレイフォーマットではないことだけは言えると語ったことを伝えていました。フォーマットを限定することで、ディスク容量制限による限界が設定されないようにするためのようですが、コピー対策などと絡めてブルーレイではないWii U専用フォーマットを採用している可能性が高そうです。WiiもDVDフォーマットとは違いますしね。
上記のことからWii Uでブルーレイビデオ再生という話は出てこないと思われます。