VG247で、SCEワールドワイド・スタジオ社長 吉田修平氏が、まだ公開されていないNGP(PS Vita)の価格について「非常に心地良い価格だと感じている」と語り、誰もが高額だと思うような価格ではないことを示唆する発言をしていたことを伝えていました。開発前から購入意欲を掻き立てる価格を設定していたようです。ただし、PSPと比較することに対して明確に否定しており、NGPとして「これこそが求めていたものだ」と思えることを目標としていたようですので、NGPはPSPの価格やスペックと比較すると思わず触手が伸びてしまうような価格設定だ、とはとても言えないかのような表現をしています。
まるでPSPの後継機にしては高い、と言われかねないことを予想して事前に予防線を張っているように聞こえます。
一方、吉田氏自身がDSのアップデート版としてこき下ろしたニンテンドー3DSについては、ユーザーの反応を注視していくとしています。3DS伸び悩みの原因は高いから様子見されているからとも言われていますが、吉田氏は携帯ゲーム機市場が縮小しているという見方には懐疑的で、3DSの場合発売タイトルや3D能力など様々な要因が重なり合っているとの見方を示していました。
敢えて3DS伸び悩みの原因に価格のことを例示しないところを見ると、そしてPSPとの比較を避ける姿勢と合わせて考えると、まるでNGPの価格が3DSと同様25,000円辺りで考えているかのように聞こえてしまいます。
吉田氏は販売的に大失敗だったPSP goを自ら失敗と認めています(ゲーム最新情報 2011年6月3日のニュース参照)が、その時もPSP goの敗因であるはずの価格設定には言及していませんでした。まるでNGPが2万円代半ばであることへの非難を避けているかのようですね。それが高いか安いかと聞かれたら高いと私は答えますが、現実にはその位の価格がいいとこではないでしょうか。