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PSP goでゲーム購入〜PixelJunk モンスターズ デラックスはgo向きゲーム

先日PSP goを購入したあと、プリインストールの体験版でだけ遊んでいましたが、何かゲームを購入しない限りはいつまでたってもPSP goは体験版インストールマシンの役割から抜け出せません。持ち歩きに最適な大きさのPSP goですから、やはり常に鞄に入れておいて通勤中にプレイするなどちゃんと活用してみたいものです。今後どうやってPSP goを活用していくのかを個人的な課題として考えてみました。

1:”ゲームをダウンロードするしかない”という壁
PSP goを購入後の最初の試練は「ゲームをお店で買えない」という事実を受け止めることが出来るかどうかです。
もちろん今までもプレイステーションストアは存在しましたし、任天堂でもWiiウェアやDSiウェアといったダウンロード専用ゲームというものは存在していました。実はゲームをダウンロード購入する環境には何の支障もないのです。
ところが実際にはいままでのダウンロード購入とPSP goのダウンロード購入には決定的な差があるのです。
それは…
ダウンロード購入するしかソフトの入手手段がない
ことなのです。
普段から携帯電話やWiiウェアなどの既存のダウンロード購入方法を実践している方には問題にすらならないところだとは思いますが、今回PSP go入手を機にダウンロード購入せざるを得ない環境に置かれてしまいましたので実際にゲームを購入してみることにしました。

2:どのゲームを購入するか
特に欲しいゲームがなくて、なんとなくゲーム屋をのぞくと面白そうなゲームを発見。買ってみることにした…
という、日常的にありそうな風景はダウンロード販売では成立しにくいのです。なぜか?
一般のゲーム販売店には全てのゲームがそろっているわけではなくあくまでも売れ筋中心のラインアップとなっています。中古もある意味売れたゲームが二次販売されていますので売れ筋が多いでしょう。
これがダウンロード購入となると売れ筋に関係なく全てのゲームが購入可能なのです。
ところが自分が目に出来るのは、ディスプレイ画面の中に表示できる数のゲームだけです。そのためダウンロード購入の場合は購入前から目星を付けてあるお目当てのゲームを探して購入するという買い方が一般的でしょう。

今回お目当てのゲームはありません。さて、どうしようかと思っていた時にキュー・ゲームスさんからPixelJunk モンスターズ デラックスのサンプルをいただくお話が舞い込んでまいりました。ちょうどいい機会でしたのでPixelJunk モンスターズ デラックスを初めてPSP goでプレイするゲームに選んでみることとしました。(キュー・ゲームス広報様、ありがとうございます)
PixelJunk モンスターズ デラックスというゲームは以前一度以下の内容でお伝えしたことがあります。

Q-Gamesの社長Dylan Cuthbert氏が、PSPは不正コピー被害が甚大なためもうPSP版のゲームは出さないとtwitterでつぶやいたことを伝えていました。PSNで販売して好評だったPlaystation 3の”PixelJunk Monsters”をPSPに移植した”PixelJunk Monsters Deluxe”が不正コピーのせいで売れなかったためだそうです。
(ゲーム最新情報 2009年10月20日のニュースより)

上記ニュースを書いた時に”PixelJunk Monsters”というゲームを調べたところかなり海外では評判がいいことは分かっていました。さて実際はどうなのでしょう。

3:ファミ通ゲームソフト販売ランキングに顔を出さない良ゲー
まず、PixelJunk モンスターズ デラックスについての情報を少々。
公式サイトは以下になります。
 PixelJunk Monsters Deluxe公式サイト
プレイステーション公式サイトにも当然掲載されています。
 PlayStation.com ソフトウェアカタログ >PixelJunk モンスターズ デラックス
販売価格は2,000円(税込)で、ダウンロードする時に気になる容量は70MBです。

PS3でダウンロードしその後USBで接続したPSP goの内蔵flashメモリへコピーするという手段をとりました。

PixelJunk モンスターズ デラックスは一言で言うとシミュレーションパズルゲームみたいな感じです。
主人公のティキマンを操作して、襲ってくるモンスターを倒してチビと呼ばれる子供たちを守るゲームです。倒すと言ってもアクション要素があるわけではなく、事前に”タワー”という攻撃する塔を配置すれば勝手に攻撃してくれます。モンスターごとに動きが異なるため、その動きを想定して効率よく塔を建てないとチビのいる家にモンスターがたどり着いてしまいチビが襲われてしまいます。
モンスターが来るたびに20匹いるチビが1匹ずつ襲われていき、全員いなくなるとゲームオーバーのため、モンスターが家にたどり着くまでのルートや速度などを踏まえ、どこにタワーを配置してどこでモンスターを退治するかを考える、それがこのゲームの本質になります。
チビが1匹も襲われずにクリアすると”パーフェクト”となりますが、パーフェクトは相当考えてタワーを建てないと難しいです。

“アイランド”と呼ばれる島の中にある村がゲームのステージになります。最初の部分しかプレイしていませんたがアイランドは3つ、最初の”ティキアイランド”でも村が21あるので量としてはやりごたえは十分です。

奥にわさわさいるのが
かわいいチビです
この子たちを守るのが
使命です
木の生えている場所に
タワーを建てます
赤点線は攻撃エリア
大きさも進行速度も
異なるモンスターを
タワーが攻撃

大群で列をなして動き回るモンスターもいれば、1体でやってくる馬鹿デカい大仏のようなボスモンスターまで様々。モンスターの動きに合わせて、いかに効率よくタワーを建てて攻撃するかがポイントのようです。
適当にタワーを建てるとそこをモンスターが通らないので無駄なタワーと化すこともあります。
このゲーム、プレイしてみて初めて分かりましたが、いわゆるテトリスやぷよぷよと同じく”ハマる”系のゲームです。
奥が深いので、プレイし始めると時間を忘れて熱中してしまいました。

矢を放つアロータワーを4基建ててもモンスターが倒せなかったのに適当にキャノンタワー1基建てたらあっけなくクリアしてしまったりとか…タワーの攻撃にもくせがあるのでそれを利用する方法を考え出すとやめられなくなります。

こういった店舗で販売されていないゲームはファミ通週間販売ランキングの集計対象外ですのでなかなかメディアでの露出が少なく、そのためにあまり売れないというデススパイラルに陥りがちです。プレイしてみて初めて良さが分かるゲームはそれなりの宣伝広告をしなければ人知れず埋もれていく運命です。店舗販売だといつしか市場から消え去りますが全種類販売可能なダウンロード販売であればその気になれば永遠に販売できるのはメリットでもあると思います。発売後1年経過してから爆発的に売れる、という可能性がなきにしもあらずです。
スマートフォン並みの大きさで毎日持ち歩いても負担にならないPSP goにPixelJunkを入れておき、さっと取り出して空き時間にPixelJunkをさっとプレイできるのはなかなか贅沢なゲーム人生だと思います。

海外で評判がいいのはプレイしてみてよく分かりました。
Metacriticというサイトでも結構いい評価していました。
Metacritic: PSP Game Reviews at Metacritic.com
Metacritic Review: PixelJunk Monsters Deluxe

PSPゲームの中でも13位とかなり検討しています。

PSP goを買ったはいいけれどまだ購入するゲームは検討中、という方、是非一度PixelJunk モンスターズ デラックスをプレイしてみてください。ハマります。

4:ダウンロード販売の問題点
PixelJunkは非常にいいゲームだと思います。
ただ、良ゲーにはそれなりの対価を、という考え方は今のこのタイミングには合わないと考えています。
ゲームのダウンロード購入料金のユーザー視点の適正価格は任天堂のWiiウェアが一つの目安だと思います。つまり500円から1000円あたりです。これはすでに任天堂がユーザーを慣らしてくれた結果です。
PSPの場合、UMDより少し安いという設定が目立つためか価格高めの印象を受けます。グランツーリスモPSPがダウンロードだと4,400円ですが、有名どころのゲームが軒並み高いこともダウンロード販売に良い印象を与えていないでしょう。

PSPもゲームのダウンロード販売のプライスゾーンを500円〜1,000円に移動させるべきです。今回のPixelJunkは2,000円ですが、半額の1,000円にする代わりに2倍売れば同じ収益になります。そのためには宣伝費も当然必要になりますが、今回のようにブログを活用できればほとんど無料で宣伝可能になります。それはユーザーサイドの利益にもつながりますからそのためであれば少なくとも私は協力を惜しみません。
もちろんファミ通レビューでこんな点数取るようなゲームは紹介しませんけどね。

  

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