Engadget日本版で、次世代PSPで採用されるかもしれないグラフィックプロセッサについて伝えられていました。【記事】
ゲーム機に必ずしも高機能なGPUは必要ないことは任天堂が証明してしまっていますが、次期PSPが既に開発ロードマップ上で動いていることは注目に値しますね。
Imagination、「国際的な家電大手」とGPUコアのライセンスで合意 ・ PSP2に採用?
SoC向けグラフィックスコアのIPベンダーであるImagination Technologiesが、「国際的な家電大手」と次世代グラフィックプロセッサのIPライセンス契約に合意したと発表しました。
イマジネーションはグラフィックスコア PowerVRファミリの開発とライセンスをおこなう企業。PowerVRといえば古くはセガのドリームキャストに採用されたり不人気なPC用ビデオカードでも知られていましたが、現在ではさまざまなチップに組み込まれてたとえば iPhoneをはじめとする各社のスマートフォン、インテルのチップセット統合グラフィック、あるいはオープン携帯ゲーム機ことPandora (Ti OMAP 3530)などあらゆるところで使われています。
今回の発表は「近日リリースされるイマジネーションの POWERVR SGX グラフィックス プロセッサ ファミリーの新高性能製品」について、「国際的な家電大手」としか明かされていないパートナーとライセンス契約を結んだことにより、「POWERVR テクノロジーが大量生産の家電分野におけるリーチが拡大」を期待するという内容です。
さて、ここまでは公式な発表と背景説明ですが、EETimesでは詳しい筋からの情報として、この「国際的な家電大手」はソニーであり、近日発表という新グラフィックプロセッサコア はPSPの後継機に採用されると推測しています。問題の新グラフィックスコアはおそらくSGX55x。ただライセンス契約で合意とはいってもPowerVR SGXというひとつの製品や規格があるわけではなく、実際に組み込まれるチップの設計・構成により大きく変わるため、仮に「PSP2」説が正しくても現時点で詳細が分かるわけではありません。とはいえ、新PSPのグラフィックはiPhone (とおそらくは後継機)や Pandoraとおなじベースになる(かもしれない)のは興味深い話です。
動きのアニメーションに感動すら覚えたiPhoneよりさらに良いGPU採用は非常に興味深いです。
しかし、ゲームはスペックではなくゲームなどのコンテンツが全てです。
高スペックで推すイメージ戦略に失敗し任天堂に大敗したPSPやPS3の二の舞にならないことを祈ります。
近日リリースされるGPUらしいですから、次期PSPはここ1〜2年で姿を現すかもしれません。