RejuvenateがPSM Dev assistant for Unityに対応

Yifan Lu氏が、PS VitaのネイティブハックRejuvenateの今後の計画について紹介していました。

Rejuvenateのリリース時にYifan Lu氏は「パブリッシャーライセンスが入手できていないユーザー向けには今後何らかの形で方法を提供する予定」であることを明らかにしていました。そのためのソリューションを”PSM+”と名付けられました。

もともとPlayStation Mobileでの制限を回避するための仕組みとしてPSM+はRejuvenate発表時に紹介しましたが、その中身はmr.gas氏とMajor_Tom氏(=TomTomdu80氏)が発見した方法である「ファイルシステムへの書き込みトリック」を用いてパブリッシャーライセンスがなくてもRejuvenateが利用できるようにするものでした。PSM+のリリースについてはwololo氏のサイトで公表される段取りになっています。

RejuvenateはVitaにインストールしたPSM DevAssistantアプリを使いますが、開発環境としてソニーが配布していたものにはPSM Development Assistant for Unityというものがあります。PSM Development Assistant for UnityがRejuvenateで使われなかったのは単にそこでVitaで非署名のコードを読み込むためのローダーであるUVLoaderを起動させるexploitが見つかっていなかったからという理由だけでした。

Yifan Lu氏はPSM Development Assistant for UnityにPSM DevAssistantと同じ脆弱性を発見したそうです。それを利用すればPSM Development Assistant for UnityでUVLoaderを起動させることが可能になります。

PSM Development Assistant for Unityは既にストアから入手できませんのでインストールすることはできませんが、pkgインストーラーを使わずにPSM Dev Assistant for Unityをインストールする方法をMajor_Tom氏はYouTubeで公開しています。PSM Development Assistant for UnityはDRMフリーだからという理由で配布されてしまっていますが、著作権的には第三者が勝手に配布していいのかと聞かれれば・・・どうなんでしょう。規約読んでいないので答えられません。

なお、PSM Dev Assistant for Unityを既にインストール済の方には必要ない悩みだと思います。

基本的にはメールトリックと似たような手順になります。EML file generatorというEMLファイルを生成するアプリケーションがMajor_Tom氏らにより開発されました。それを利用して作成したEMLファイルを使います。EML file generatorにより生成されたEMLファイルでPS Vitaのメモリーカードに直接アクセスできるので、ファイルをメモリーカードに書きこむことでPSM Development Assistant for Unityをインストールできるようにするという仕組みです。

1 – データベースの再構築を行う
2 – ThunderbirdやOutlookなどのメールクライアントを利用してUNITY INSTALL METHODとして配布されているアーカイブ(YouTubeにダウンロード先が記載してあります)の中にある”test2.eml”ファイルを送る
3 – QCMAで”UNITY”フォルダをPSAVEDATA/XXXXXXXXXXXXXXXX/UNITYにコピーする
4 – あとは上記ビデオを参照(添付ファイルをタップ、再起動後にfor Unityインストール)

PSM Development Assistant for Unityは下記の理由によりHomebrew起動により適してしているそうです。

・Wi-Fi経由でのデバッガ起動が可能。USBにより初期設定を完了すれば、例えばスマートフォンのカスタムアプリからでもHomebrewを起動させるようなことが可能になる
・PS Vita TVでのサポートが可能。PSM+と同じ「ファイルシステムへの書き込みトリック」でファイルをインストールできさえすれば良い。PS VitaへメモリーカードをスワップしてUSB経由で初期設定してやることも可能。面倒なインストールだが最初の1回だけで済む。
・アプリケーションはDRMフリーのため、パッケージインストーラーやPS3経由でのインストールが可能。PSMにパブリッシャー登録していなくても、そしてソニーがアプリをPSNから削除してもPSM for Unityをインストールできることになる。

Yifan Lu氏は現在Unity DevAssistantにVitaDefiler(処理を実行するシステム)を移植中だそうです。まだ課題が多いため近日中に移植完了とは行かないようですが、VitaでのネイティブHomebrew開発環境および実行環境が整いつつあるのは間違いありません。

3.52へアップデートしてしまうと、ベースのプラットフォームに使用しているPSM開発環境が使えないためRejuvenateの利用にはアップデートは厳禁です。それに伴い、Vitaは常に最新ファームウェアへのアップデートが必須ですので、Vita本来の携帯ゲーム機としての使い方には支障をきたします。今はRejuvenateが動作するファームウェアは最新から1つ前のものですのであまり不都合は感じませんが、近い将来VitaネイティブハックはゲームプレイかHomebrewかの2者択一を迫られます。

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『RejuvenateがPSM Dev assistant for Unityに対応』へのコメント

  1. 名前:kuu 投稿日:2015/06/30(火) 00:34:49 ID:825033b35 返信

    C2-13248-8でエラーが起きてインストールできなかったです。

  2. 名前:straf 投稿日:2015/07/15(水) 16:03:48 ID:0300c7c75 返信

    パソコンと3.51のvitaを繋ぎファイル操作をしようとすると、アップデートを要求されます。

    調べたらopenCMAなど出てきましたがよくわかりませんでした。

    どうやって回避すればいいでしょうか

    • 名前:straf 投稿日:2015/07/15(水) 16:21:51 ID:0300c7c75

      あ、QCMAというやつですかね