GameSpotで、SCEが今年のgamescomでのプレスカンファレンスを見送ると発表したことを伝えていました。
gamescomはドイツのケルンで開催されるゲームショウで今年は8月5日から9日まで開催されます。昨年より1週間前倒しされた日程です。
一方で世界最大のゲームショウと言われるアメリカのロサンゼルスで開催されるE3は6月16日から18日まで開催されます。昨年より開催が1週間程遅くなっています。
つまり今年はE3とgamescomの間隔が結果として2週間短縮されたという状況になっています。これによりE3から2ヶ月経たずにgamescomが開催されることになり状況がE3と変わらなくなってしまうためgamescomでのカンファレンスはやめるというのが見送りの理由のようです。
SCEでは代わりに10月29日に同じ欧州のフランスで開催されるParis Games Weekというイベントで「インターナショナルメディアブリーフィング」を行うことを発表しました。Paris Games Weekはこのブログでも一度もお伝えしたことがないイベントですが、2010年からフランスのパリで毎年10月下旬から11月頭にかけて5日間で開催されているゲームショウで、今年が第6回目の開催となります。gamescomも初開催は2009年ですので似たようなものですが、gamescomは昨年の来場者数が335.000人に対してParis Games Weekは272,000人と実際にはgamescomの方が少し規模が上という感じです。とはいってもどちらも来場者は30万人前後ですからSCEが情報発信の場をgamescomからParis Games Weekへシフトしても特に問題はなさそうです。ドイツの人たちは楽しみが減って面白くないかもしれませんね。
現在はストリーミング配信でカンファレンス等は世界同時生中継されていますので、北米、欧州と言った地域ごとに情報を発表するのではなく全世界に向けて定期的に情報配信を行うというスタンスに変えて行くのではないでしょうか。ゲームショウの会場をベースにする時点で注目度は上がりますので戦略としては良いのではないでしょうか。
そうなると気になるのは今年は9月17日から20日まで開催される東京ゲームショウです。E3の6月半ばと10月末のParis Games WeekがSCEのメイン舞台だとすると、間違いなくその間にある東京ゲームショウでは大きな発表は行わないということになります。SCEが日本で何も発表しないとなると気分的には少し寂しいですね。