Wii U GamePadの解析結果が30C3で発表 PCからのゲームストリーミング実現への第一歩

Wii U Hacksで、世界中のハッカーが成果を発表する30th Chaos Communication Congress(30c3)においてニンテンドーWii UのコントローラーであるWii U GamePadへPCからストリーミングで映像を受信しコントロールも行えるようにするゲームストリーミングに成功したことが発表されたことを伝えていました。

発表したのはdelroth氏とshuffle2氏の2名。Wii U GamePad解析プロジェクトメンバーにはbooto氏も名を連ね、Team fail0verflowも協力したことが明らかになっています。Team fail0verflowは記事にはしませんでしたが30C3でWii Uのセキュリティ解析結果についての発表を行っています(内容的には肝心のキーが分からないのでまだまだ解析途中、という内容でした)。

今回発表されたのはWii U GamePadの通信部分についての解析についてで、その成果として驚くべきことにLinuxベースの描画アプリを利用してPCからDolphinエミュレータをストリーミングコンテンツとしてWii U GamePadで表示させ、なおかつプレイも可能というデモが公開されました。

まだアルファ版ともいうべき段階で動作は不安定ですが、Wii U GamePadだけを使ってゲームストリーミングを実現できることが証明されました。これは興味深い話ですね。

現時点ではPCはLinuxですが、今後はWindowsやMac OSXにも対応する予定で、Androidへの移植も検討されているそうです。

まだペアリングなどを簡単にできるようにするなどのユーザーフレンドリーな作りを開発しなければならないなど課題は多いですが、インターネット経由でも使えるようになれば(計画はあるようです)Wii U GamePadが単体で使えるデバイスに昇華するかもしれません。

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