Acid_Snake氏 2.60向けにVHBLを公開へ

wololo.netで、Acid_Snake氏が新たなユーザーモードexploitを近日中に公開すると公表していました。つまり、VHBLを2.60向けに公開するということになります。

Acid_Snake氏と言えばVHBLメニューのひとつであるpyMenuの開発者で、かつてもVHBL移植に成功し、2.00 VHBLとして準備をしていたことがあります。当時の記事によると”Acid_Snake氏が新たに発見したexploitは(残念ながら)US/EU版のみ”となっています。日本版があるとはされていませんでした。

Vitaの2.60はGamocracy exploitの対策を施したバージョンです。そのため最新ファームウェアである2.60では動作するVHBLがありません。

Acid_Snake氏はそんな状況の中exploitを公開する、つまりVHBLを2.60向けにリリースすると言っています。今までのVHBLで、ファームウェアで対策された直後に次のVHBLをリリースするほど矢継ぎ早に公開したことはありません。Acid_Snake氏が”近日中に公開”としているタイミングは、正にそんなタイミングです。

Acid_Snake氏はVHBLリリースを急ぐ理由として、以下の4つを挙げています。

– Total_Noob氏がカーネルexploitを公開する可能性がある
– ファームウェア2.60はメジャーアップデートである
– exploitはAcid_Snake氏が知る限り少なくともEU/US版が存在する。日本版も他のリージョン向けも存在する可能性があるので、多くのユーザーにVHBLが提供できる
– 今回のexploitでのVHBL互換性は、最近リリースされたGamocracyやApache含めた今までのVHBLよりも遥かにHomebrew互換性が高い

近日中にリリースの「近日中」のニュアンスについて、Acid_Snake氏は「Total_Noob氏がカーネルexploitのリリースを確定する前には」としています。つまり、Acid_Snake氏はexploitをTotal_Noob氏のCEF(eCFW)のトリガーに使うのではなくVHBLとして公開したいと考えていることになります。単なる任意のコードを実行するだけではもったいないほどかなりVHBL向きのゲームを使っているのだと言えるでしょう。

Total_Noob氏はカーネルexploit、つまりTN-V4をPS4発売後に公開したい意向です。言い換えれば年末までには、となりますのでちょっと先の話になります。

今回のexploitがAcid_Snake氏が2.00向けに準備していたVHBLのものと同じだとするとEU/US版しかないことになりますが、今回は日本版も存在するかもしれないと言っています。同じゲームなのか別のゲームなのか分かりませんし、日本版もあるらしいと誰かから聞いただけかもしれません。私はまだ情報を持っていませんのでゲーム名は把握していませんが、全ての情報を元に推測すると、一つ思い当たるゲームがありますので、その推測が正しければ当然ながら日本版も存在することになります。

個人的には、互換性が高いならばCEF 6.60 TN-V4が公開された後の対策ファームウェア向けにリリースした方が良いのではないかとも思います。カーネルexploitは数が少ないため矢継ぎ早にはリリースできません。カーネルexploit対策後は暫くシーンが停滞するのでその時こそ互換性の高いVHBLの需要があるのではないでしょうか。

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