True BlueのクローンPS3break2とJB-Kingはファームウェア共通

PSX-sceneで、CaptainCPS-X氏がTrue Blueクローンドングル JB-Kingが同じくTrue BlueクローンのPS3break2のTrue Blue 2.7対応にするためのファームウェアPB2 v1.02を利用できることが分かったいきさつを説明していました。

PS3break teamがTrue Blueのコードをクラックに成功しTrue BlueクローンUSBドングルPS3break2で3.60+の最新ゲーム起動を可能にするドングルファームウェアPB2 v1.02をリリース(ゲーム最新情報 2012年7月1日のニュース参照)しました。その際PB2 v1.02は同じTrue BlueクローンのJB-Kingも同じファームウェアで3.60+の最新ゲーム起動が可能になったという報告も上がっていましたが、その報告をしていたと思われるCaptainCPS-X氏が、実際なぜ使えることがわかったのかなどの情報を公開していました。

CaptainCPS-X氏はE3 Card ReaderやCobraUSBと言った各種ドングルを所有しており、最近JB-Kingも手に入れました。

PS3break2(PB2)について調べていると、PB2のドキュメントに使われている画像がJB-Kingのものと全く同じ物であることに気が付いたそうです。

そこでPB2のドングルファームウェアをダウンロードしてファイルをチェックしてみたところメインドングルファームウェアのファイルサイズが同じで拡張子も同じ、更にはJB-KingとPB2のCFW 3.55 v2 (PS3UPDAT.PUP)のハッシュが完全に一致していることが分かりました。

そこでJB-KingをPB2のファームウェアで書き換えたところ、予想通り上手く動いたというわけだそうです。

いくつかのTrue Blueパッチによる要求ファームウェア3.60+のゲームの起動もJBKingで成功し、PS3での表示も最終的には”Firmware 3.55, True Blue 2.7″になったようです。これでJB-Kingは(PB2も)完全にTrue Blueクローンです。True Blueチームが今のTrue Blueを生産中止にした理由がよく分かります。

ただし、普通に書き換えただけではPS3の表示は”Firmware 3.55, True Blue 2.5″と、True Blueの最新版である2.7にならないため、CaptainCPS-X氏はそれを回避するためのJB-King 2.3 – 2.71 FW packageもリリースしています。

一方で、勝手に使われてしまったPS3break teamは
「PB2の最新ファームウェアはPB2ドングルにしか対応しておらず、同様の他製品については完全なサポートはできないので利用する際は自己責任で行って欲しい」
との声明を出しました。裏を返すとPB2のファームウェアはJB-Kingでも使えることを認めたと言うこともできそうなコメントになっています。

ハッキングシーンでのクローンという言葉はどちらかというと粗悪なコピー品というイメージがあります。華々しくデビューしたTrue Blueはクローンが現れなかった時間が長かったこともあり、単なるクローン登場でも大きく騒がれたのは記憶に新しいところです。しかしながら、クローンはクローン同士で中身がほぼ同じというのも良く考えれば過去にもあったことで、落ち着いて振り返ると所詮クローンはクローンだなというのが感想です。

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