本来のVHBLリリースプラン





昨日夜、PS Vita初の(PSPエミュレータを利用しただけですが)Homebrewローダー Half Byte Loader for Vita(VHBL)に使用している、exploitを持っているゲームのタイトル『Motorstorm Raging Ice』が公開されましたが、ソニーはおよそ半日後にPlayStation Storeから『Motorstorm Raging Ice』を削除してしまいました。正直に言うと、ここまで迅速な対応をしてくるとは思ってもいませんでした。

かなりバタバタしたゲーム名発表でしたが、本来のプランはこうでした。ご説明しておきます。

まず、exploit自体を公開していないのに『Motorstorm Raging Ice』をストアから削除することは、可能性としては考えていましたがまずないだろうと思っていました。想定内の最悪のシナリオで話が展開した状態です。

そもそもPS Vitaで初のexploitであるため必ずPlayStationストアからゲームを購入しなければならない初のケースだったため、ソニーがどのような対応をしてくるのかが全くの未知数で予想ができませんでした。そのため今回のVHBLリリースは今後の方針を考える上でのテストケースとしての役割も持っていました。

日本版の『Motorstorm Raging Ice』を使ったVHBLは早々に完成しましたが、海外版にも対応させるためにはまずEU/USでPS Vitaが発売されるのを待たなければなりません。しばらく時間が空くのでその時間をVHBLの完成度を高める時間に使うことになりました。

そして、当初のリリースプランはこのようになっていました。これはwololo氏の提案によるものですが、私もその案に賛成しました。

1) 海外でVitaが発売されたら、US版担当者がHBL動作を確認する。この時点ではEU版は担当が未定でしたが結果的にはdaxhordes.orgが確認してくれることに。
2) 確認できた時点で信頼の置ける開発者にゲーム名とexploitを渡してテストしてもらう。
3) テスト完了後、ゲーム名を/talkフォーラムで信頼できるメンバーに対してゲーム名を公開する。この公開にはフォーラムのPM(パーソナルメッセージ)を利用する。これは事前にゲームを購入してもらうために行われる。

ちなみに、ここまではプラン通りでした。この時点でゲーム名を知りストアからゲームを購入した方が日本にもいます。

4) 数日後にフォーラムメンバーへのみ徐々に公開。
[UPDATE:およそ6000人のメンバーには一般公開前にPMでゲーム名が公開されていました。]
5) wololo氏のブログで一般公開。

exploit自体の情報(=VHBLのリリース)はゲームを購入できた人が増えた段階という予定でした。具体的に何人が入手できたのかを計る手段はないため、ゲーム名を伝えてから何日後、というような形で判断することになっていました。ゲームを入手できた人が少ないうちにVHBL本体、つまりteck4氏のexploitを公開してしまうとexploitの存在を実証できるデータと対策箇所を公開することになり、ソニーが「脆弱製のあるゲーム」として判断しストアから削除する恐れがあるため避けました。

VHBLを必要としている皆さんのうち、できるだけ多くの方が実際にゲームを入手できるようにしようと考えた結果です。

ところが、US版がストアに存在しなかったことで計画に狂いが生じます。事前の確認ミスといえばその通りです。

ずっとPS Vitaが海外で発売されたら公開すると言い続けてきたため、日本の皆さんは既に2ヶ月以上待たされたことになります。いつストアで販売されるか分からないUS版のためにこれ以上皆さんを待たせる訳にもいかず、更に言うといつ何時対策されてしまうかもしれないリスクを考えると公開時期を引き延ばすメリットが皆無である可能性も出てきたためいきなり
5) wololo氏のブログで一般公開
へ飛びました。

私はwololo氏から逐一連絡をもらっていたのですが、5)はいきなり「今夜公開することにした」との連絡で始まり、公開されたというのがいきさつです。

私が一番恐れた対策は、コンテンツ管理アシスタントのバージョンアップによりデータ転送ができなくなるというものでした。実際にコンテンツ管理アシスタントはこっそりバージョンが上がり続けています。

今までexploit公開前にゲームがストアから削除されたことはなかったと思います。PSPのファームウェアもHENが残っている6.60からアップデートされずに放置されていることから、違法コピー問題とは関係のないHomebrewに対しては寛大なのではないかと淡い期待を寄せていましたが、ちょっと甘かったです。そもそも脆弱製の存在が確認できない状態でゲームを早々に削除する可能性を甘く見てました。

今でも最新のコンテンツ管理アシスタントとPS Vitaの最新ファームウェアでVHBLが転送できるのかどうか不安です。そして、『Motorstorm Raging Ice』をVHBLの存在も知らずに購入しようとしている一般ユーザーさんに申し訳なく思います。そして、/talkフォーラムに登録を、と呼びかけておきながら、計画通りに行かなかったことを深くお詫び申し上げます。

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  1. COBRA’s avatar

    こればっかりは仕方ないですね。
    これこそ、Homebrew=違法 が広まっている象徴でしょう。
    「ISO、ISO!割れた割れた」とわちゃわちゃ騒ぐ人も居ますし。
    まだ、Vitaは発売したばかりですし、なんとしてもハックの第一歩を踏ませないようにとのSCEの意気込みが垣間見られます。

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