Progskeetと2台のHDDでPS3 CFW 3.55 OFW 3.70をfast swap

PS3NEWSで、イタリア人ハッカーのDiGiTaLAnGeL氏がProgSkeetと2台のHDDを利用してPS3 SlimのCFW 3.55とOFW 3.70との高速スワップ方法を公開したことを伝えていました。

公開されたのは、CFW 3.55とOFW 3.70高速スワップのためのチュートリアルです。ただし、Progskeetを使用することからも分かる通り簡単な改造ではありません。チュートリアルの大まかな翻訳は以下です。

必要なものは
・公式ファームウェア3.70が起動しているPS3 Slim
・2台のHDDドライブ
・PS3 Slimにインストールして動作が確認できているProgskeet
・個体情報編集済のDowngrade.bin
・3.55ダウングレードUSBドングル
・ソニー公式3.70アップデータ
・CFW 3.55 KMEAW “NO CHECK”版
・Lv2Diag(JaicraB氏作)
・サービス/ファクトリーモードに入るためのLv2Diag “FILE 2″

NOR flashはHDDへファームウェアごとに一部のファイルを保存するため、3.55と3.70でそれぞれ1台ずつ必要になります。以下、3.70用をHDD “A”、3.55用をHDD “B”と呼称します。

公式ファームウェア3.70のPS3 Slimから作業します。

    1. 3.70以上のファームウェアが起動しているPS3にHDD “B”を接続し、フォーマットします。

    2. NOR flashをダンプし“original dump 3.70.bin”というファイル名にします。

    3. “original dump 3.70.bin”にある個体情報で編集した”downgrade.bin”を書き込みます。

    4. 正しく書き込まれていればPS3の電源を入れるとPSボタンを押すよう表示されます。

    5. 3.55ダウングレードUSBドングルを取り付けてファクトリー/サービスモード入ります。

    6. Jaicrab氏のLv2Diag.selfをコピーし、3.55 NO CHECK UPDATEを“PS3UPDAT.PUP”にファイル名を変更した上でUSB Flashメモリーのルートに
    コピーします。

    7. USB FlashメモリーをPS3右側のUSBポートに差し、電源が落ちるのを待ちます。

    8. Lv2Diag.selfなどを使ってファクトリーモードを終了します。

    9. 再起動後、システム設定を行います。この時点でKMEAW “NO CHECK”ベースの3.55 CFWで動作しています。

    10. NOR flashをダンプし“swap dump 3.55.bin”と名前をつけます。

    11. Unplug HDD B and Plug in HDD A.
    HDD “B”を抜いてPS3にHDD “A”を繋ぎます。

    12. PS3の電源を入れ、公式3.70アップデータの入ったUSBメモリーを繋ぎ、画面の指示に従ってstart+selectを押します。

    13. PS3が再起動したらシステムに問題がないか確認の上NOR flashをダンプして“swap dump 3.70.bin”.と名前をつけておきます。

これで “swap dump 3.55.bin”と“swap dump 3.70.bin” が用意できたので
HDD A = swap dump 3.70.bin
HDD B = swap dump 3.55.bin
となるようにして入れておき、HDDを入れ替えることで書き込むダンプを選択すできます。

注意点がいくつか記載してあります。

インストールするカスタムファームウェアはCFW 3.55 KMEAW “NO CHECK”版のみで、他のカスタムファームウェアでは高速スワップ動作をしません。
また、将来3.70より新しいファームウェアでアップデートする際はswap dump 3.70.binでスワップした後で行ってください。3.55の状態でアップデートすると、二度と3.55へ戻せなくなる可能性があります。

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