次世代ゲーム機不要論!?マイクロソフトの爆弾発言は自称勝者の意地なのか

Guardianで、マイクロソフトのXboxプロダクトマネージメントシニアディレクターDavid Hufford氏が、「次世代Xboxは必要ない」という意味深な発言をしていたことを伝えていました。【情報源:Guardian


There’s no need for a new Xbox, says Microsoft
マイクロソフト発、「新型Xboxは不要」

Microsoft is developing Project Natal plus new software and content services to prolong the life of the Xbox 360 games console, rather than introduce a new machine
マイクロソフトは現在Project Natalとそれを活用するためのソフトウェアやサービスコンテンツを開発中ですが、これは新型機よりもXbox 360のライフサイクルを延長していくという意味合いが強いようです。

Youtube: Microsoft’s David Hufford on Project Natal
    Project Natalについて語るマイクロソフトのDavid Hufford氏

We all know that the games business goes in cycles and that a new generation of consoles always comes along to replace whatever is popular today. In fact, we should now be talking about the Xbox 720, Sony PlayStation 4 and Wii II, or whatever they might be called, because game developers need a couple of years to create new games to exploit the new hardware capabilities that justify the launch of a new generation. But we aren’t, and Microsoft doesn’t want us to.
ご存知の通りゲームビジネスにはサイクルというものがあり、通常新世代と言われるゲーム機は現時点でポピュラーなゲーム機のモデルチェンジ版となります。実際にXbox 720、ソニーのプレイステーション4やWii 2というのは、実際にそう呼ばれるのかはともかく現在登場が噂されています。これはゲーム開発という見地からその新世代機発売と同時にそのハードを活かしたゲームをリリースするにあたっては当然数年程度の開発期間が必要だからに他なりません。しかしマイクロソフトはそう考えてほしくないようです。

“I think it’s important to say that the Xbox 360 is the console of the long future for us. There is no need to launch a new console, because we’re able to give this console new life either with software upgrades or hardware upgrades like Project Natal,” said David Hufford, senior director of Xbox product management in a briefing at the Consumer Electronics Show in Las Vegas. “The Xbox 360 was designed for a long life, and I don’t even know if we’re at the midpoint yet.”
「Xbox 360が将来にわたって我々のゲーム機プラットフォームだとここでお話ししておくことは重要だと考えています。新型機を発売するという必要性はありません。ソフトウェアアップデートと、Project NatalのようなハードウェアのアップデートでXboxに新たな命を吹き込むことができるわけですからね」
ラスベガスで行われているCES2010イベントのブリーフィングでマイクロソフトのXboxプロダクトマネージメントシニアディレクターDavid Hufford氏はそう話しました。そして、
「Xbox 360はロングライフサイクルを持つゲーム機として設計されています。今がその中間点、という認識はありません。まだ先だと思っています。」

Rather than release a new console, Microsoft is developing Project Natal to enhance existing systems. At a CES keynote, Xbox boss Robbie Bach said Natal will be released for the 2010 holiday season, ie in the run-up to Christmas. Hufford said the team had demonstrated at E3 that the technology worked, and now “we’ve asked the development teams to concentrate on making the games.”
新型機を発売するよりも、マイクロソフトとしてはProject Natalで現行システムの拡張という道を選択したということです。CESのキーノートでは、XboxのボスRobbie Bach氏はNatalを2010年のクリスマスに向けての年末商戦でリリースすることを明らかにしました。開発チームがE3でデモンストレーションを行い、実際にそのテクノロジーを公開した際、Hufford氏は「開発チームには今後はゲーム制作に注力するよう要請した」と話したことを明らかにしました。

Hufford said that the Xbox 360 did not need an upgrade to support 3D games — “Avatar is on Xbox and we have a 3D game, Scrap Metal, in our booth right now” — and nor would he commit to offering a Blu-ray drive. Indeed, I couldn’t even get him to speculate about moving the 360 forward to a more modern chip technology. This would reduce the Xbox’s manufacturing cost and also produce a console that generated less heat and cost less to run — benefits that have already accrued to Sony with the launch of the PS3 Slim. It should also be more reliable.
Hufford氏は更にXbox 360は3Dゲームをサポートしないことも明言しました。「Xboxにはアバターがありますし、3DゲームScrap Metalもブースにあります。」
当然ブルーレイドライブについても否定するでしょう。実際彼からはより新しいチップを使った360の進化、という話すら聞き出すことが出来ませんでした。新チップというのはXboxの製造コストを下げるに他なりませんが、更には発熱を押さえ消費電力を低減するといった、ソニーがPS3 Slimで見せた利点でもあるのです。もちろん信頼性も向上します。

“We love our prices right now,” said Hufford. “I don’t want to say that technology stops, but we believe we have a high quality console, and we stand by that quality with an unprecedented warranty, so we think we’re in a good place now heading into the Natal era.”
「現在の価格がベストです」Hufford氏は続けました。「技術の進歩が止まったとは言いたくないですが、現時点で既にハイクオリティだと思ってますし、前代未聞の保障でクオリティは確保されています。Natalの時代へ向けて良い位置にいるのではないかと思います。」

Microsoft is clearly working on the software and content parts of the Xbox with the Zune movie service, support for social networking, the Gameroom of classic arcade games, Mediaroom TV services, Project Natal and so on. It’s not looking to launch new hardware.
確かにマイクロソフトはZuneの動画サービスやソーシャルネットワーキングのサポート、クラシックアーケードゲームを楽しめるGameRoomサービス、テレビサービスであるMediaroom、Project NatalなどといったXboxのためのソフトウェアやコンテンツを開発しています。新型ゲーム機を発売する匂いはありません。

This makes sense because new consoles typically sell at a loss, and the system only becomes really profitable in the later years as manufacturing costs fall and sales of high-priced software mount up. Sony, of course, is in the same position but worse, because it’s still selling PlayStation 3 consoles at a loss, and will need several profitable years to get back its huge investment.
新型機を発売すると基本的には逆ザヤとなり損益が生じます。製造コストの低下と高額なソフトウェアの販売が数年後にようやく利益を生み出す構造です。ソニーももちろん同様ですが、現時点でのPS3も残念ながら1台売るごとに損益が生じている状態で莫大な投資を回収してさらに利益を生むにはまだ数年かかる見通しです。

So what has changed?
こうなってしまったのは何が原因なのでしょうか?

Most console wars result in a big win for one player — Atari VCS, Nintendo NES, Sega Mega Drive, Sony PlayStation or whatever — with the others failing. This encourages the failing companies to move to the next generation first to get a competitive edge.
過去のゲーム機戦争の結果は常に一人勝ちでした–Atari 2600、任天堂のファミリーコンピュータ、セガのメガドライブ、ソニーのプレイステーションなど–その他のゲーム機は失敗に終わっています。その敗者が最初に次世代機を出すことで常に競争が行われてきました。

This time around, the three major players have all achieved viable market shares. Perhaps there’s no incentive for any of them to start a next-generation console war, and Ken Kutaragi will have been correct in claiming that the PS3 would last a decade.
現世代のゲーム機は、3大メーカーがそれぞれそれなりのシェアを確保してしまっています。おそらくどのメーカーも敗者意識がないので次世代ゲーム機の開発に着手せざるを得ない理由がないのでしょう。ソニーの久夛良木 健氏がPS3は10年続くと言ったことは正しかったということになりそうです。

What do you think? Technology has moved on since 2005, when the Xbox 360 was announced. Will you be happy to have the same system in 2015?
皆さんはどう思いますか?技術はXbox 360が発表された2005年から進化しています。2015年に10年前の2005年と同じシステムを使う未来、あなたはそれで幸せですか?


非常に考えさせられる記事でした。

過去のゲーム機戦争は必ず次世代機が現れて新世代戦争へ突入してきていましたので当たり前のようにWii2もPS4もXbox720もPSP2もDS2もあるものだと思っていました。

確かに今世代には敗者がいません。今回は据え置きゲーム機の話題ですが、PSPはDSに負けているのかと言えばそんなこともありません。状況は同じだという可能性があります。

日本市場に限ればXbox 360だけは一人負け状態ですが世界的には(もうすぐ抜かれそうですが)PS3よりも上、Wiiに次ぐ2位の座です。マイクロソフトが先に次世代機開発を表明したくない理由もなんとなく理解できます。そもそもマイクロソフトは初代Xboxで玉砕したからこそ他メーカーに先んじて現行Xbox 360を発売したわけですからね。

しかしながら、今プレーステーション2を新たに買いたいかと聞かれれば、まもすけは既にSCPH-35000を持ってますが仮に持っていなかったとしても絶対買いません。
だって、10年前のゲーム機ですよ。

同じことが2015年に起こるとするとゲームフリークとしてはいたたまれない将来です。そんな未来市場を作りたいですか?No.1でOnly oneを目指せばいいじゃないですか?各ゲーム機メーカーさん。



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『次世代ゲーム機不要論!?マイクロソフトの爆弾発言は自称勝者の意地なのか』へのコメント

  1. 名前:gogo 投稿日:2010/01/09(土) 22:39:01 ID:589fc6ab0 返信

    SECRET: 0
    PASS:
    次世代機を出してもらうにはゲームソフトをもっと買わないと

  2. 名前:gta 投稿日:2010/01/09(土) 22:43:22 ID:589fc6ab0 返信

    SECRET: 0
    PASS:
    俺はSEGAサターンや
    ドリームキャスト、NEO・GEO、
    NEO・GEO-CDなど消えていった敗者の
    ハードを所持していた方なので、
    なんか奥が深いお話ですね。
    これから先、各ハードがどういった進化を遂げて行くのか
    興味深いです。

  3. 名前:まも助 投稿日:2010/01/09(土) 23:25:42 ID:589fc6ab0 返信

    SECRET: 0
    PASS:
    ソニーもマイクロソフトも「任天堂に完敗したから次世代では必ず巻き返す」と、現行機の負債抱えたまま次の設備投資が出来る程余裕がないのでしょうね。しかも完敗していませんし。

    このご時世、完敗したらセガのように撤退しかねません。

    基本コンセプトもデザインも引き継いで実はモデルチェンジ並みというDSiのような進化が今回は関の山なのかもしれません。
    ある意味Xbox 360+NatalはDS+カメラ+ネットワーク機能強化のDSiに似ているような気がします。

    WiiもホントにHD出力だけ付けて次世代機だったりして。