2009年12月08日一覧

ゲーム最新情報 2009年12月8日のニュース

●OzModChipsがNewスーパーマリオブラザーズWiiMODチップで起動させるためのWikiページを公開していました。通常のDVDディスクエリアではない領域にあるBCA(Burst cutting area)を5分おきにチェックし、データがないとディスクリードエラーを出すのが今回のプロテクトですが、ドライブのレーザーを通常のエリアではない部分を読み取らせるようにするのはDVDドライブをアップデートしたとしても難しく、ディスクのリッピングからして非対応ですので現状ではバックアップディスクからの単純な起動と言うのは難しそうです。【記事

●Yahoo!ニュースで、NewスーパーマリオブラザーズWii初週販売本数93万6734本を記録し、Wii用ソフトの中で歴代1位の初週販売数となったことを伝えていました。

●Joystiqで、アナリストのMichael Pachter氏が来年2010年にはもう一度Xbox360は値下げに踏み切るだろうと予測したことを伝えていました。値下げで勢いに乗るPS3に対して販売台数が下降しているための対応、がその理由のようです。Joystiqではその予測についてsurprising conclusion(意外な結論を出してきた)と表現していることから多少あり得ねーなーとは思っている節があります。

●任天堂がフランスでマジコンを製造するDivineoグループにマジコン裁判で敗訴した(ゲーム最新情報 2009年12月4日のニュース参照)ことについて、MCVでは一国の裁判結果が世界に影響を与えることは現実的にはあり得ないとして、マジコンがゲームの違法コピーの温床になっているという世界的なと認識は変わらないと伝えていました。また、MCVが任天堂にコメントを求めたところ、現在判決を確認中なのでコメントできないと答えたようです。

●VGChartzで、Xbox360で新たなダッシュボードアップデートが開発中であるようだと伝えていました。Xbox360モーションセンサーProject Natalに合わせたダッシュボードアップデートの可能性があるとしながらも、デザインは現状ベースだろうと伝えているため、コメント欄で新ダッシュボードじゃなくてダッシュボードの機能拡張だろ、と突っ込まれています。

●KOTAKUで、ソニーのモーションコントローラーでソニーが申請していた新たな図面を掲載していました。2台のコントローラーを連結するなどかなり奇抜ですが、単に特許を申請しただけの可能性が高いかと思います。

PS3_motion_controller_patent



NEWスーパーマリオブラザーズWii + Modchip = MODチップの終焉?

オーストラリアの販売店OzModChips.comが、MODチップ対策が施されたWiiのNew スーパーマリオブラザーズ WiiをMODチップで起動させる方法を記したWikiページを公開していました。【情報源:OzModChipsFAQ

文字数制限のため翻訳のみでお伝えします。


NEWスーパーマリオブラザーズWiiをModchipで動作させるには


任天堂はNew スーパーマリオブラザーズ Wiiに新型プロテクトを施してきました。

取り付け方法がケーブルに繋ぐだけのタイプのMODチップ(Drivekey, WasabiDx, Flatmod)の場合、全くゲームが起動しません(ゲーム自体は画面に表示されるものの選択した時点でメニューに戻ってしまいます)。D2ProやWiiKeyに代表される昔ながらのチップへ直接ハンダなどで直接取り付けるMODチップの場合はちゃんと起動しておよそ5分程度はゲームが動作しますが、その後ディスク読み込みエラーを出してしまいます。

オリジナルのゲームディスクであれば正常に動作しますが、オリジナルディスクは新品コンディションのまま保管したいためゲームのバックアップディスクを作りたいという要望は当然あるでしょう。

まず最初に、本ガイドはゲームの通常では触れられない部分に関する話になります。署名がディスクに存在し圧縮で400mbになる場合、ファームウェア3.3までのWiiにしか存在しないTruncha bugがないと動作しません。

MODチップの修正について


現時点ではFladmodやDrivekeyといったケーブルに繋ぐだけのタイプのMODチップはプロテクトに対応した新型チップをリリースしています。(Actelのチップに新ソフトウェアを搭載し、NEWスーパーマリオブラザーズWiiのハードコードをチップに載せています)

FlatmiiもPCからISOを読み込むことで問題を解決してきました。
* Flatmiiの修正は修正版アプリケーションのアーカイブをご覧ください。

DrivekeyもJTAG経由でのアップデートを近く発表するでしょう(12月末か1月頭頃)。これにはDrivekeyのチップにPCからデータを焼き込むためのProgrammerが必要になります。

その他のチップに関しては現時点では修正の話がありません。バックアップを起動させたい場合にはWiiにソフトウェアをインストールして、そのソフトウェア経由でゲームを起動するしか方法がありません。

なぜゲームはMODチップで動作しないのか


市販のディスクには”BCA”と呼ばれる部分があります。これはBurst Cutting Areaと呼ばれるもので、著作権保護のために固有情報を記録しているバーコード状のパターンです。情報ビットとしては非常に小さいため、それに対応する書き込みができるものがないとディスクの正確な場所に情報を焼き込むことは不可能です。現在のゲームをリッピングする方法ではその情報は欠落してしまいます。どのような情報なのかを以下に示します。


000000h241110000 0000055000560000 0000000000000000 0000000000000000
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New スーパーマリオブラザーズ Wiiはそのデータを5分おき程度の定期的にチェックをしています。そのためゲームは5分経過すると止まってしまいディスクエラーを出します。今後リリースされる新ゲームもバックアップディスクを作成すると同じことが起こるでしょう(データはゲームごとに異なります)。
JTAGでアップデート可能なMODチップはディスク上の本来の位置とは異なる場所にあるBCAデータを擬似的にWiiに読み込ませるトリックを使っています。アプリケーションはこのBCAデータをディスクの一番最後の部分に付加しています(新たにBCAデータに対応したリッピングソフトウェアが登場すれば正しい場所にデータが配置できるでしょう)。

残念ながらJTAG経由でアップグレードできないMODチップで動作させる方法を見つけるのは非常に困難、ないしはほぼ不可能といえるでしょう。MODチップはドライブのレーザーに対して、通常利用するシークエリアとは異なるエリアをシークさせなければならず、さらにDVD自体をアップデートしたとしてもそれが可能になるというものでもありません。

ソフトウェアによる修正


この方法はケーブルに繋ぐだけのタイプのMODチップには適用できません。

SoftModにはあまり興味がありませんでしたが、実は次の2ステップで非常に簡単に実行できます。

1. HomeBrew Channelをインストールし、SDカードからアプリケーションを起動する。
2. HomeBrew Channelをインストールし、cIOSファイルを変更する。

今回は1番目の説明のみいたします。HomeBrew ChannelはアプリケーションをSDカードから安全に実行するための入り口です。果敢にcIOSのインストールに挑んでも構いませんが、400オーストラリアドルもする高額ゲーム機がWiiのシステムアップデートでbrickしてしまう危険性があります。

ファームウェアバージョン4.2用と4.1以下用の2つのバージョンがあります。

* Download 4.2 version
* Download 4.1 version

アーカイブをSDカード上に解凍し(SDカードの容量の種類は問いません)、以下のように配置してください。(codesという名前のフォルダも必要です)

重要事項 – ゲームのNTSCバージョンをプレイする場合にはこちらの http://www.mediafire.com/?3tzhgyyjez5 をダウンロードし、”codes”フォルダの中身をRARファイル(NSMB Wii Cheats.rar)の中にある”NTSC”フォルダの中のファイルと入れ替えてください。単にNTSCのゲームにチートコードが異なるだけです。

HBCinstall

最初のステップだけはファームウェア4.2と4.1以下で異なります。

ファームウェア4.2の場合


1. Wiiメニューの左下にあるSDカードアイコンをクリックします。
2. WiiにLoad boot.dol/elfを読み込みますか?と聞かれます。フリーズすることもあります。
3. はい、を押してください!

ファームウェア4.1以下の場合


1. Wiiメニューの左下にあるWiiボタンをクリックします。
2. “データ管理”をクリックします。
3. “チャンネル”をクリックします。
4. 上にある”SDカード”タブをクリックします。
5. WiiにLoad boot.dol/elfを読み込みますか?と聞かれます。フリーズすることもあります。
6. はい、を押してください!

1. Wiiに”if you paid for the software you have been scammed,云々”とメッセージが表示されます。Wiiリモコンで”1″ボタンを押してください。
2. ポップアップで画面でインストールできるできないだのと表示しますが気にしないで”A”ボタンを押してください。
3. 次のページには選択オプションが5つあります。必要なのは一番最初にあるのでスクロールして最初のオプションである”Install the Homebrew Channel(Homebrew Channelをインストール)”を選び”A”を押します。
4. 次のメッセージは”intsall the homebrew channel now?(Homebrew Channelをインストールしますか?)“ですのでもちろん はい を押してください。
5. およそ2秒でHomebrew Channelがインストールされます。
6. continue(続ける)を押した後exit(終了)してください。

HBC (Homebrew channel)がこれでインストールされ、Gecko OSがWiiで使えるようになります。

ここでWiiを再起動したら次のステップを実行します。

1. “NEWスーパーマリオブラザーズWii”のディスクをドライブに挿入します。
2. Homebrew Channelを起動します。
3. Gecko OSを起動します。
4. 最初にある”Launch Game(ゲームを起動する)”をクリックします。
5. Geckoプログラムが起動しWiiディスクが回転しますので、”NEWスーパーマリオブラザーズWii”のゲームを起動させるためのチートコードを適用します。

チートコードは”NEWスーパーマリオブラザーズWii”のディスクに限ってですがBCAデータのディスクチェックプロセスを停止させます。このチートコードは先述のNTSCバージョンのチートコードをダウンロードしてcodesフォルダに配置しない限り”NEWスーパーマリオブラザーズWii”のPALバージョンでしか動作しません。


GeckoOSのチート機能を使って対策チートを適用すれば起動する、ということです。
OzModChipsはMODチップの販売店ですから、悪く言えば自社利益を追求するためにこのWikiを公開したともとれますが、ここからいろんな情報が読み取れます。

まず、BCAデータが固有の情報であるが故にオールマイティな対応策が存在しないかもしれないこと。
バックアップディスクの作成は現存する仕組みではBCAデータまで焼き込めないのでMODチップのみのようなハードウェア改造だけでバックアップディスクを起動できるハッキングは終焉を迎えたかもしれないこと。

少なくとも今回のGeckoOSを利用するのも同じですが、ソフトウェアMODの手を借りないとWiiはハックできない時代に突入してしまったのかもしれません。こうなるとSOFTMODが優勢です。